いろいろと世の中を見ていると、この人はいわゆる”無敵状態”に入っているなという人を見聞きすることがあります。
私の主張は、ごく限られた状況とかでは”これは勝てるな”みたいな読みが正しいことはあるでしょうけど、広く一般的に無敵なんて状態に生身の人間がなることはないというものです。
私の友人が小学生だったころ、放課後の教室で将棋が流行ったそうです。で、ある男の子がもともとちょっと将棋を習っていて本人としては自信があったようなんですね。その子の振る舞いがふるっていて、まず対局を始めると、王将の両脇にある2枚の銀を一手上へとあげるそうです。で、銀二枚上げ終わると…
「はい、無敵。勝ったよ」
まぁ…、小学生なんでほほえましいですみますが。いや、将棋はコンピュータで全手を計算可能ですからほんとうに、そこから必勝の手があるのかもしれませんが、その男の子がそこまで読めていることは到底ありえないだろうと…
私が塾で教えていた高校生の男の子があるとき、
「先生、兄貴から教えてもらったんですけど、MARCH以上の大学に入れれば人生無敵らしいです!」
イヤイヤ、私はたぶんその”無敵”のカテゴリーに入るんだろうけど、ゼンゼン無敵じゃないし…
大人になってから無敵とか言ってると最悪死ぬというのが私の持論です。
往年のクンフー・ムービースターだったブルース・リーさんも、その頃子供だった、いちファンである私から見ても、「この人はインタビューとか普段の振る舞い含めて、ほれぼれするほど無敵状態だな」と思っていたら、ああいう最後を迎えました。
そこらへんで矛盾するようですが、ある種の無敵状態っぽく見えるトランプ大統領にはほんとに無敵のまま、めでたしめでたしとなってほしいです。
ドナルド・トランプさんが好き
“無敵とかないから…” への4件の返信