ヨガとは、「楽に生きるためのツール」だと思います。
そして、ヨガは、何を食べ、どのように思考し、感じ、どのように身体を動かし、どのように呼吸したら楽に生きられるか、ヨガ行者が数千年レベルの経験(実験)で発見した方法論がつまっています。
ヨガは東洋の科学なので、経験(実験)を重視し、どうしてそのような結果が得られるのかという理屈は西洋科学に比べてすこし弱いです。
私はまだ少しヨガをかじった程度ですが、でも、ヨガが教えている原因と結果にはあきらかに因果関係があると自分の身体と心で感じているので、ヨガをいろいろな自分の行動や思考の規範にしつつあります。
仏教も心で何を思考し、どう感じれば楽に生きられるかを教えてくれますが、ヨガほど広範な指針はあたえてくれません。特に、仏教は心と身体の結びつきの扱いが弱いです。
仏教の教えている思考方法やものの感じ方をできるように自分の脳をトレーニングしようとしても、そういうふうに脳をスイッチを入れていく「最初の一歩」をどう踏み出すかが難しいです。その点、ヨガはまず、ポーズや呼吸法をすることによって、身体に働きかけて、心のスイッチを押す手助けをしてくれます。(身体と心は非常に強く結びついています)
私が仏教が「強い」と感じている理由は、仏教では、この世を「一切皆苦」(この世ではすべてが苦しみの元になりえる)との世界認識です。
つまり、どんなにめぐまれた境遇の人にでも、苦しみは必ず訪れるという認識、この基本認識こそ仏教の強みだと思います。そして苦をどうやって取り除いていくかという方法を仏教は教えてくれます。
卑近な例ですが、独身であまり金を持っていない私が「資産家の超絶美人」と結婚できるかもしれないという状況になったとして、「それは逆玉の輿でラッキー」と感じる人もいるかもしれませんが、多少、仏教、ヨガでトレーニングした今の私の脳には非常な苦労が待ち受けているとしか感じられません。 たぶん私は非常に用心深くなって、場合によってはその機会を見送ると思います。
気が向いたら加筆します。