プラスマイナス・ゼロ

ある人が、自分の格が下がるようなこととか、人間として尊敬できないようなこと、他者を虐げるような色々な悪をやって、金というパワーを膨大な量あつめたとします。

私がよく見るパターンは、今度は慈善事業とか、奨学金とかいろいろな、いわゆる善の方向に金を使いだすことです。

「ぶっちゃけ、こいつバカだろ」と私は思います。

プラスマイナス・ゼロだろと。

でも、人の一生はそんなもんなのかなとも思います。

悪癖

ある人が悪癖を持っているとします。

この人に、「その悪癖をやめろ」と百万回言ったって治るはずがありません。

理性のある人間なら、それが悪いことだと本人が一番知っているからです。

法律とか、やめなかったら殴るとか、強制力を持って悪癖をやめさせることに一時的に成功したように見えても、それは治ったのではなく、パワーのバランス上、やめているように見えるだけです。

その悪癖は必ず、それが発現する原因があるはずで、それを取り除かない限り治らないのです。

その悪癖を発現させようとする、原因のパワーは思わぬところで、噴出します。

映画:バニラスカイ

映画の本論はおいといて、仮想人格である、カート・ラッセル演じるカウンセラーがでてくるんですが、本人は自分が仮想人格であると気づいていない点が興味深いです。

ゲームで言うNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)もこんなことになるかもしれません。

映画の終盤で、現実の人ではないと疑われて、

「俺は現実だよ~。俺には娘が二人いて。」

「じゃ、娘たちの名前は?」

「…」

我々も、この現実を確固たるものと思って、自分はある。われ思うゆえにわれありなんつってますが、

「じゃ、あなたが生きる目的は?」

なんて、きわどい質問がくると返答に窮します。その意味で、カート・ラッセルと同様、なにもわかっちゃいない可能性はあります。